3日目その2:
ごつごつ岩のバッドランズ!
バッドランズ国立公園→ラピッドシティ→サンノゼ (1999/7/5その2)
バッドランズ、悪い土地。水のない、荒々しい岩々。異様な岩の間を縫うようにドライブウェイが続く。
遠くまで続く大地。夏の日差し、青い空。風は強く、草花がたなびいている。
いくつかの展望台で停まりながら、化石の道(Fossil Exhibit Trail)までやってきた。
この付近で見つかったという化石が展示してある遊歩道を歩く。子供たちが岩に登って遊んでいる。
Ben Reifelと名前の付いたビジターセンターで少し休憩してから、車で少し進んで、
クリフシェルフネイチャートレイルを歩く。岩の壁を見ながら整備された歩道を上り下りする。
きれいな鳥の鳴き声がする。
その後、ウィンドウトレイルへ。トレイルと名づけるほどの距離でもない。ごつごつした岩があたりに広がっている。
穴のあいた、アーチのような岩もある。岩に登って、がけっぷちから下を覗くと、崖の下の方に、風で飛ばされたのか、
誰かの帽子が見える。駐車場に戻って、2時50分頃出発。
炎天下、急な上り坂もあるが、そこを自転車で走っている人がたくさんいる。ご苦労様。
最後のビューポイントになる、ビッグバッドランズオーバールックに到着する。ごつごつした岩が遠くの方まで広がり、
異様な光景。でも、日差しが眩しく、景色が平坦に感じられる。これが朝日か、
夕陽の中ならすごく幻想的な雰囲気になるんだろうと思う。やっぱり景勝地に行くのは朝だ。
朝に来られなかったことを残念に思う。
バッドランズと別れを告げ、ノースイーストエントランスから公園を出る。3時20分。
Exit 131から高速90号を西へ、ラピッドシティへ向かう。
空港への出口はExit 61なので、その間の距離は131-61=70マイルというわけだ。
またWall Drugの広告が出ている。もう一度寄って¢5コーヒーをいただく時間がないこともないが、通過。
飛行機の時間に間に合わなくなったらたいへんだ。
Exit 66で降りてガソリンを入れる。地図を見ると空港まで近道があるようなので、ガソリンスタンドで聞いてみると、
やはり近道(212号)があるそうだ。案内された通りに行ってみるが、標識が何も出ていない田舎道のようでよくわからない。
もし間違ったことになってはたいへんと、深追いせず、高速へ戻ることにする。急がば回れ。
高速90号に戻り、Exit 61から降りて、標識に従って空港へ向かう。空港には4時45分頃到着。
飛行機の出発が6時15分なので、まだ時間は十分にある。
レンタカーを返すとき、フロントガラスに貼られたカスター州立公園の入門証をはがそうとしたが、跡が残った。
ま、なんとか剥がす方法はあるだろうから、このまま返せばよいかな。
レンタカー屋Hertzのお兄さんは、二日前に借りた時とは別の人で、「ガソリンハイッパイデスカ」とか
「ココニサインヲシテクダサイ」とか、日本語で言ってきた。ラピッドシティで日本語のできるアメリカ人に会うとは
思わなかった。驚いて聞いてみると、以前ハワイで日本語を習ったとのこと。
外人さんにいきなり日本語で話し掛けられても、日本語で返すのはかえって妙な気がするもので、
どうしても英語になってしまう。お兄さんが日本語、こちらが英語という、変な会話をしながら車の返却が終了。
よく考えれば、日本語を学ぼうという意欲のある外人さんだったのだろうから、
こちらも日本語で話してあげた方が良かったのかもしれない。
レンタカーは3日で$198.38。高い。都会なら1日$50以下で借りられるはず。
需要に比べてレンタカーが少ないのだろうか。ガソリンの目盛りは、満タンから1/16程度下がっていたが、
それ正直に言うと別に満タンとみなして構わないということだった。
ラピッドシティ6時15分発、UA5692便。オーバーブッキングになっているようで、なかなか出発しない。
スチュワーデスさんの「誰か次の便になってもいい人いますか」という呼びかけに、後ろの方に座っていたおばさんが
手を上げて降りていった。みんな拍手で送り出す。でも結局、降りて行ったおばさんの後に誰が座るわけでもなかった。
どうなっているんだ?
30分ほど遅れて飛行機が出発。こういうときにはやはり飛行機も急ぐようで、滑走路を小走りで駆けて、
慌ただしく飛び立った。早い早い。
デンバー到着も予定の7時25分から20分ほど遅れるため、乗り継ぎ便に乗れるかどうか、ちょっと心配になる。
デンバーからサンノゼなら、乗り過ごしても次の便があると思うので、一応最悪のことにはならないような気もするが、
それに空席があるかどうかもわからない。急がないと。
飛行機が着陸して、ドアが開くのを待つ間、乗り継ぎ便のチケットを手に持って立っていたら、
前の人がチケットに書いた乗り継ぎ便の時間を見て「ジカン、スコシネ」と言って先に通してくれた。
気遣いがとてもうれしい。それにしても、このアメリカ人も日本語をしゃべるんだ。驚き。
お礼を言って急いで降りて、デンバー7時55分発、UA1753便のゲートへダッシュする。
幸いその飛行機も何故か20分ほど遅れるようで、結局時間は十分に間に合うことになった。
予定の9時27分から20分ほど遅れてサンノゼに到着した。天気に恵まれた夏の三日間だった。
完