1日目その1:
いざ!憧れのイエローストーンへ!
サンノゼ→ボーズマン→マンモスホットスプリング (1998/5/23その1)
朝4時半に起き、サンノゼ空港へ出発。天気はどんよりとしている。天気予報では、
イエローストーンはこのメモリアルデーの3連休、サンダーストーム(雷雨)だということだ。
雨か・・・。格安の航空券はキャンセルも効かない。行くしかなかろう。
サンノゼ発6時20分のデルタ航空510便で、まずはユタ州のソルトレイクシティへ。
航空券はサンノゼからソルトレイクシティ経由ボーズマンまでの往復でひとり$424。早起きのためたいへん眠たく、
機内では爆睡。到着間際にペコさんに起こされる。ペコさんが指差す外を見ると、雪を頂いた山並みがたいへんきれい。
大きな湖も見えた。出発から1時間45分後、1時間の時差があるので9時5分、ソルトレイクシティに到着。
すごく広い空港だ。次回冬季オリンピックが開催されるということで、空港の土産物屋も盛り上がっていた。
曇ってはいるが、きれいな山並みだ。
ここで飛行機を乗り換え、11時10分発、デルタ航空2074便で、モンタナ州のボーズマンへ。
飛行機の中で「ウワッ。晴れてる晴れてる。雲一つない。よかったよかった」とペコさん。
そりゃ雲の上は晴れてるわな。
12時21分ボーズマンに到着。見渡す限り農耕・畜産といった感じの田舎町。
レンタカーを借りて、イエローストーンへ出発。レンタカーは白のポンティアックで1日$43。
お天気は今にも降り出しそうな曇り空。ときどきパラパラと雨が落ちてくる。ああ。
せめてこのくらいでもってくれればいいが。イエローストーンへは約1時間半のドライブ。
途中リビングストンのピザハットでピザと洋風鳥カラを食べる。
午後3時頃、イエローストーンの北口ゲートに到着。思えばもう20年も前のことになるが、小学校の国語の教科書で、
イエローストーンのことが紹介されていた。何が書いてあったか詳しくは覚えていないが、
世界で初めての国立公園であること、間欠泉という一定時間おきに噴き出す温泉があることなど、
たいへん印象が深く残っており、それ以来一度は行ってみたいと思い続けていた憧れの場所だ。
入り口にあったゲートは歴史を感じさせる石造りのアーチだった。さすが世界初の国立公園だ。ゲートにも風格がある。
マンモスホットスプリングのビジターセンターに向かって走っていたところ、いたいた。シカだ。
シカが2頭、道路のすぐ横を歩いている。ペコさんエキサイティング。カメラを持って走り出す。
シカの方は、車も怖がらなければ人に気を留める様子もなく悠々と歩いている。すごいなぁ。
イエローストーンは、間欠泉で有名だが、野生動物がたくさんいることでも有名だそうだ。
どうぶつさんマニアのペコさん垂涎の国立公園である。中でもムースという、ちょっとブサイクな(愛敬のある?)
シカに会うのが、ペコさんの、今回の旅行での最大の願いだ。
マンモスホットスプリングに到着。と・・・。おーー。なんだなんだ。建物の周りにシカがいっぱいいる!
まるで奈良公園状態。でも、シカがエサを求めて来るような様子はない。
また人間の方も立派なもので、柵があったり立て看板が出ているわけでもないのに、
シカに近づいていったりする人はいない。動物と人間がそれぞれの生き方を尊重しているとでも言うか。
過去の人が築き上げてきたアメリカの国立公園の歴史を感じる。
マンモスホットスプリングのビジターセンターに立ち寄る。公園を紹介する展示物がいろいろある。
イエローストーンの中にはこういうビジターセンターが他にもいくつかある。ここマンモスホットスプリングでは、
テラスマウンテンという色鮮やかな温泉段丘が見物のポイントだ。
1時間くらいで周るにはどういう風に行ったらよいでしょう、とレンジャーのお兄さんに聞いたところ、
地図を指しながら丁寧にトレイルの道を教えてくれた。
ビジターセンターを出発しようとしたところ、ペコさんエキサイティング。
リスのようなネズミのような何かかわいい小動物がビジターセンター前の庭をうろちょろしている。
芝生にあいた穴が彼らの棲み家のようだ。
テラスマウンテンはビジターセンターからも見えるところにあり、すぐに到着。
肝心のお天気もなんとか持ち堪えてくれている。1時間くらいの予定でトレイルを歩くことにする。
辺りはもう硫黄のにおい。湯気モクモク。温泉が地面から流れ出ている。
地底から噴き上げられる温泉に含まれる石灰分で、きれいな段丘が出来るのだそうだ。本当にきれい。